ゲーム開発とmulti-platform

.md

今回は、ゲーム開発のmutli-platform(マルチプラットフォーム)対応について。

近況

win, mac, iosで動くゲームがようやくできました。

動作は軽量で、winで開発していた時より安定しています。

mac/ios向けを作る開発者の数

個人開発では、mac/ios向けに作っている人はほとんど見当たりません。ueを使っている個人開発者自体とても少ないのですが、mac/iosで作る人はさらに少ないと思います。これには理由があります。

難易度や負担は増えますが、やっている人がいないのはチャンスでもあるとプラスに捉えています。

開発者がmulti-platformをやる利点

mac/iosでゲームを作っていると、様々な利点に気づきます。

winだけで作っていると気付かないボトルネックをいくつか発見し、設計を見直しました。

こういうものを放置していると、内部で蓄積し、ゲームの不安定化に繋がっていたと思います。

昔から大企業が作るゲームがやたら安定していることを不思議に思っていました。もしかすると、こういうことだったのかもしれません。

multi-platformを心がけることで自然とゲームの軽量化、安定化が進むので、結果的にwinで作るゲームも良くなっていたのかも。

multi-platformの大変さ

これも話しておかないとフェアじゃないので書きます。

multi-platformの対応は、様々な問題が発生し、大変でした。

ゲーム開発自体が大変ですが、multi-platformへの対応はさらに大変です。企業、あるいはチームがやるレベルの作業量、知識、対応が必要。基本的には、個人がやるようなことではなく、おそらく、個人では難しいと思う。

おすすめの方法は、winで作っていたprojectの移植を考えるのではなく、一からmacを基準に作ることです。ios, linux, androidの場合も同様です。

o ... mac -> win
x ... win -> mac

開発環境を整えることも重要で、私はgit, openssh, pwsh, zshなどを使います。

app storeに提出する場合、.pkg, .ipaなどの仕様を理解しておく必要があります。

最終的には、各os上で動作するbuild, deploy, testの自動化環境を作りました。

cmd example:

$ ${UE_ROOT}/Engine/Build/BatchFiles/RunUAT.sh

$ codesign -f -s "$IOS_CERTIFICATE_NAME" --entitlements "$entitlements" "$app_path"

$ iconutil -c iconset "$custom_icon" -o "$tmp_iconset_icns"

$ xcodebuild -exportArchive -archivePath "$archive" -exportPath "$BUILD_DIR" -exportOptionsPlist "$BUILD_DIR/ExportOptions.plist"

$ xcrun devicectl device install app --device "$IOS_DEVICE_ID" "$app_path"

$ xcrun altool --upload-app -f "$pkg_path" -t macos --apiKey "${ASC_KEY_ID}" --apiIssuer "${ASC_ISSUER_ID}"

画質と動作チェック